オプションの世界で、オプション価格の感応度を表す指標は、グリークスと呼ばれます。ガンマはグリークスの1つであり、ギリシャ文字だと「γ」になります。
グリークスの別の指標として、デルタがあります。これは、原資産価格の変化に対して、オプション価格がどれぐらい変化するかを表した指標ですが、ガンマは、原資産価格の変化に対して、このデルタがどれぐらい変化するかを表した指標になります。
これを聞いただけだと、分かりにくいかもしれませんが、デルタを速度に例えれば、ガンマは加速度に該当すると言えば、少し分かりやすくなるかもしれません。
原資産価格と権利行使価格が近い場合、つまり、アット・ザ・マネー近辺の時にガンマの値は大きくなります。これは、アット・ザ・マネーの時は原資産価格の微々たる変化でも、オプション価格が大きく変化しやすいということを意味します。
そして、イン・ザ・マネー方向でも、アウト・オブ・ザ・マネー方向でも、ガンマは、原資産価格が権利行使価格から離れれば離れるほど0に近づいていきます。